生まれてから約3分の2は大阪、そして残りの3分の1は兵庫在住という私。
車で気軽に行ける旅といえばやはり関西近郊が多くなります。
中でも関西人の近場のリゾートといえば淡路島!
御食国と言われる淡路島は、お肉もお魚も、そして野菜や果物も美味しいということで、食を楽しむには十分すぎるほどの条件が揃っています。
おまけに温泉もあるなんて、そりゃ人気スポットになるのも納得ですよね。
特に西海岸はここ数年大人気で、ゴールデンウィークや夏休みには大勢の人が集まるそうです。
私は渋滞や人混みが苦手なので、混むとわかっている時には出かけないようにしています。
そうすると割と静かな淡路島を楽しむことができますよ!
今日ご紹介するのは開発が進む西海岸ではなく、島の南の方にあるお宿です。
淡路島といえば昔からとっても有名な大型ホテルがあります。
関西人にお馴染みのCMソング「♫ホテルにゅ〜うあ〜わあぁあじぃ〜♪」というアレです!
伝わりますかね?笑
昔からよく耳にしていたフレーズなんですが、系列のホテルが島のあちらこちらにあり、リニューアルしたり新しく魅力的な客室ができていたりします。
淡路島には日帰りで行くことが多く、宿泊することはあまりなかったので、一度泊まってみようということになりました。
昨年11月に宿泊した『ホテルニュー淡路 プラザ淡路島 〜別邸 蒼空〜』は、空と海を眺めながら温泉に入れるという贅沢な客室でした。
寝室となる和室、食事をいただくリビングダイニング、そしてその先にあるウッドテラスが一直線になった間取りはとても開放的で、日頃の喧騒から逃れられる心地よい空間となっていました。
何もしない贅沢を味わうには最高のロケーション。
部屋の露天風呂は、ナトリウムやカルシウムなどを多く含む無色透明で、美白と美肌の湯として女性に人気の温泉です。
食事は夕食、朝食共に部屋でいただくスタイルで、客室係の女性スタッフの方が丁寧に対応してくださいました。
宿好きの私は、宿に重点をおいて旅の行き先を選ぶことが多いのですが、また行きたいと思える宿は部屋やお料理と同じくらい『ひと』の印象が大きく関わってきます。
部屋が綺麗でお料理が美味しくても『ひと』の印象が残念だと、リピートしたいとは決して思いません。
特別何かして欲しいというわけではなく、ただただ心地よく過ごすことができれば、それはそこのスタッフのひとたちが作り上げた空気感だと思うのです。
目に見えるものだけではなく、見えないところの努力や工夫、そして『心』の表れです。
私は、この時対応してくださった女性スタッフの方の振る舞いに心地よさを感じました。
きちんとしているのに堅苦しくなく、どこか親しみやすい話し方をされるのに馴れ馴れしいわけでもない。
相手の雰囲気に合わせて距離感をしっかりとはかる。
距離感をはかれるひとは、コミュニケーションが上手な方です。
講座の際も、コミュニケーションが苦手な方は、ひととの距離感をはかるのが苦手なように感じます。
距離感は物理的なものと心理的なものに分かれますが、特に後者を考えるのがコミュニケーションにおいて重要になってきます。
意識して場数をこなすと自然とわかるようになる方もいますが、そこに絶対的に必要なものがあります。
それは『心』です。
相手の話や表情、また仕草や声のトーンなどに聴き手側がしっかり心を向けるイメージで接するのがポイントです。
心を向けていないといつまで経っても相手のことがわからず、独りよがりになってしまいがちです。
そうは言ってもコミュニケーションが苦手な方は、心を向けるということを理解するまでに時間がかかることがあります。
おそらく生まれ持った性質や、育った環境が大きな影響を与えているのでしょうね。
さて、話が少しそれてしまいましたが…
とにかく、この女性スタッフの方からは『心』を感じることができました。
心を込めて仕事をしている人は、表情にもそれが表れるんですよ。
テキパキとしていても『淡々と』ではなくどこか柔らかい表情。
お料理をテーブルに置く際も、ひとつひとつを丁寧に扱う。
こういう仕草や振る舞いからも『心』を感じることができます。
心地よい距離感は心が向けられている証。
おかげさまで楽しくそしてリラックスでき、さらには丁寧にもてなしていただいたことへの喜びも感じ、思い出に残る滞在となりました。
もちろん地元の食材をふんだんに使ったお料理も存分に堪能できましたよ。
特に夕食はどれも工夫を凝らし、手の込んだものばかりで、淡路島の魅力を愉しんでほしいという気持ちが込められているように感じました。
また、朝食は素材の味を生かしたシンプルなもので、大きな窓越しの開放的な景色を眺めながら、本当に美味しくいただきました。
大好きな淡路島の魅力にひとが多く集まり、賑やかになるのはとても喜ばしいことですが、のんびりとした静かな風景の淡路島もまた良きですよ!
淡路島が大好きで、淡路島出身のひとも大好きな私。
またそろそろ癒されに行きたいなぁ〜。
行きたいと思って年に数回行けるくらいが、私にとってよい距離感なのかもしれませんね。