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舐められない上司になる方法

2023年の目標を決めた元日から早いもので10日も経ってしまいました。

遅ればせながら…明けましておめでとうございます。

そして本年もどうぞよろしくお願いいたします。

私が今年の目標に掲げた「初志貫徹」は、忙しい日々の中で忘れがちな初心を思い出させてくれる大切な言葉です。

今年はこの言葉を胸に、恐れや迷いを断ち切って前進していきたいと思っています。

さて、私が現在研修を行なっているとある企業で、接客スキルの向上に加えて部下との関わり方や育て方についての内容を取り入れているところがあります。

私の研修プログラムは「ひとを思いやる」という考え方に基づいていますので、相手がお客様であっても部下や後輩であってもその内容に大きな違いはありません。

40代以上のメンバーは特に、今後の会社や社会のために若手を育てるということが大きな使命となってきます。

今まで培った自分のスキルや人脈を、少しずつ若手に継承していくことが、経験者の役割の一つだと思うのです。

その世代は、自分が新人の頃は仕事を教わらずとも先輩の背中を見て覚えたという人も多く、若手の指導に苦手意識を持っている方も少なくありません。

また、褒めて伸ばすことの難しさを痛感している方や、パワハラやセクハラに過敏になり過ぎて声をかけるのが苦手になっている方もいらっしゃいます。

基本的な考え方としては、自分がされて嫌なこと、言われて嫌な言葉は避ける。

反対に自分だったらこんなふうに声をかけられたらやる気が出るなとか、嬉しいなという言葉を選んで、それに合わせた態度を取るようにしてくださいとお伝えしています。

同じ言葉を言われても感じ方は人それぞれですが、自分が嫌なことはひとも嫌だと考えるのが最低限のルールだと思っています。

まずは相手を理解することに徹して、その後理解されるような関係性を作っていけば、ジェネレーションギャップもそんなに恐れる必要はありませんし、楽しむ余裕さえ出てくるかもしれません。

仕事を教えるだけなのになぜ相手を理解しないといけないのかと思うかもしれませんが、その方が自分にとっても良いことだらけなのです。

ひとつの言葉をとっても捉え方は人それぞれです。

同じ言葉でも言い方ひとつで相手に与える印象が変わってしまうこともあります。

新入社員は特に初めての事だらけで、上司や先輩の顔色を見たり様子を伺うことにエネルギーを費やしていることでしょう。

そんな相手にぶっきらぼうな言い方をするよりも、目を見て丁寧に話したほうが効率よく伝わるのは当然のことなのです。

ミドル世代以上の方は特に、褒めたり優しくすると舐められると考えている人が多いのですが、私はそうは思いません。

自分が逆の立場だとどうでしょうか。

褒めてくれたり優しくしてくれる上司のことを舐めたりはしないはずです。

上司や先輩のことを舐めているとしたらそれは他のところに理由がありませんか。

尊敬に値する働きぶりではないとか。

いつも口だけでやることをやっていないとか。

そういう行動が根底にあるからこそ、人は舐めるという心理が働くのです。

ですから、部下や後輩に舐められない上司になるためには、厳しく叱るよりは自分の行動を今一度改めることをお勧めしています。

まずは相手を責めるのではなく自分を顧みるということが大切です。

どんなことも原因はまず自分にあるかもしれないと考えてみると、ひとのせいにして責めたりイライラするようなことが少なくなり、改善や成長に繋げることができますよ。

それに社内はひとつのチームだと考えてみてください。

ライバルはいるかもしれないけれど敵はいないはずなのです。

各々が力を合わせて業績を上げる。

チーム内で足を引っ張り合ったり、非難し合ったりするのは時間の無駄だと言えるでしょう。

上司と部下も同じチームのメンバーです。

部下の力を伸ばすことも上司の大切な役割の一つですし、部下の失敗を上司がフォローするのも当然のことだと思うのです。

いかに部下の力を引き出すのかは経験豊富な上司側の人間にかかっています。

舐められない上司になるために。

まずは古くて硬い鎧を脱いでみてください。

凝り固まった頭や身体がスッキリとして、今まで以上の力が発揮できるはずです。

初志貫徹。

希望に満ち溢れた若かりし頃の初心を思い出して明るい未来を後世に残していきましょうよ!!

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