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母の日の思い出

みなさまこんにちは!

ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか??

会社員時代は、基本的に『世間のお休み=働く日』でしたので、久しぶりに連休期間を実感した今年のゴールデンウィーク。

まあまあの距離を運転したり、東京から帰省した同級生に会えたりと、ここ数年なかったような過ごし方ができました。

そして最終日の明日は母の日ということで、今日は母の日にちなんだエピソードをご紹介したいと思います。

むかしむかしのお話です!

私がこどものころ母は喫茶店を営んでおり、近くの市場の中にあるお花屋さんで、いつもお店に飾る花を買っていました。

私も、母に連れられてそのお店に何度も行っていたので、そのお花屋さんのご夫婦とは顔見知りになっていました。

ある年の母の日のことです。

いつもは母と一緒に行っているそのお花屋さんに、私はひとりで向かいました。

お小遣いの500円を握りしめて。

お花屋さんの奥さんは、母の日の花を買いに来たことをすぐに察知してくれました。

ただ、カーネーションではなくトルコ桔梗を買いに行ったんですけどね!

以前母がトルコ桔梗を見て「綺麗」と呟いた言葉を記憶していたのと、当時からひとと一緒が嫌いだったのかもしれません!

トルコ桔梗の花束を買いたいと、たった500円を握りしめてお店に行った訳です。

トルコ桔梗は1本に複数の花がついているのが一般的ですが、当時の価格でも500円で買えるのはせいぜい2本ぐらいではないでしょうか。

「ちょっとおまけしとくわ!」と言いながら、お花屋さんは、500円では絶対に買えないような立派な花束を作ってくれたのです。

もしかしたらオマケのほうが大きかったのかもしれません。

当時の私はそこまで考えられなかったんですけどね。

その立派な花束を持って母のところに走って行ったことを今でも覚えています。

そして母が嬉し涙を流したこともしっかりと記憶に残っています。

色々な大人の事情で、私が母と一緒に暮らしたのは6歳頃まででした。

同じ市内に住んでいたとはいえ、毎日会えるわけではないですし、自分なりに母にサプライズしたいという気持ちが大きかったのでしょうね。

どうせやるなら大きなことを!という私の性格はその頃にすでに形成されていたんだと思います。

たった500円を持って1輪ではなく『花束』を買いに行ったのですから!

今年に入り、当時お花屋さんがあった場所の近くまで行く機会があったのですが、残念ながらそのお花屋さんはもうなくなっていました。

あの時の奥さんの顔は今でも覚えていますし、自分が贈ったプレゼントでこんなにも心に残っているものはありません。

お花屋さんのあたたかい気持ちが、幼かった私の心を満たしてくれたこと、これからも忘れることはないでしょう。

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