みなさまこんにちは!
間もなく6月になろうというのにまだまだくしゃみが止まりません。
何に反応しているのだろう…
檜花粉はもう飛んでませんよね??
そんなこんなでくしゃみをしながらこのブログを書いています。
でも、おかげで檜にまつわるお話を思い出しましたので、今日はそれをご紹介いたします!
檜といえばとっても加工がしやすく丈夫な特性から、法隆寺を代表とする歴史的建造物に多く使われていますよね。
香りも特徴的で、和の雰囲気を存分に味わうことができます。
特に香りを強く感じられるものといえば檜風呂!
檜は濡れることでさらに香りが広がるという特性があるからです。
私は、檜花粉症ではありますが、香りは大好き。
和の漂いにほっと癒されます。
さて、大阪の北新地に、そんな檜の香りを楽しませてくれる飲食店がありました。
『天麩羅とお蕎麦三輪』さんです。
昨年の12月、法人設立に向けて色々と動いている時期、その日も大阪で大切な用事がありました。
せっかくなので、ランチで美味しいものを食べてから仕事に向かおうと、愛用サイト『一休レストラン』で見つけた比較的新しいお店でした。
カウンター10席ほどの店内は、ライブ感を大切にしたいというお店のこだわりが見えたような気がします。
あらかじめ予約していたコース料理、まず最初に汁物が出てきたのです。
しかもしじみ汁。
なんとなく〆に出てきそうなメニューですよね。
ちょっとしたサプライズを感じてそれを口にした途端、ハッとして思わず手を止めました。
口に運んだ途端に広がるなんともいえない芳香。
その心地の良い香りは、しじみ汁からというよりは割り箸から漂っていたのです。
思わず娘と顔を見合わせました。
「檜だ!」
割り箸を手に取った時にはわからなかったのですが、しじみ汁にお箸の先が触れたことでその独特の香りが広がったのです。
なるほど、汁物が先に出てきた理由に納得いたしました。
これでもう心を掴まれた私たち母娘は、コースの天ぷらを一品ずつ大切に味わって、作り手の思いを堪能いたしました。
そしてここでのサプライズはもうひとつ。
それは『すき焼きの天麩羅』です。
すき焼きと天麩羅の組み合わせってどんな感じなんだろう…
実はこれに惹かれて予約をしたのです。
出てきたものは想像以上に手の込んだひと品でした。
すき焼きの甘辛い割下がジュレになっており、そこに卵黄を加えて混ぜたタレに、甘辛く味付けされてロール状に揚げられた牛肉の天麩羅をつけて食べるという物でした。
出てきた時に思わず唸り、感動的な美味しさにまた唸り!!
『檜×しじみ汁』と『すき焼き×天麩羅』という期待値を超えるサプライズを2つも提供してくださった『天麩羅とお蕎麦三輪』さん。
店主や作り手の、食べるひとに驚きと感動を与えたいという気持ちが、存分に伝わってきました。
ひとの期待値を超えるのはなかなか難しいけれど、それを超えた時にひとはその体験が心に残るということなのでしょう。
期待値を超えるサービスを提供したい。
私自身も改めてそう心に刻んだ瞬間でした。