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信頼というおもてなし

昨夏のことです。

しばらくコロナに怯えていた母の気持ちが少し落ち着き、親子三代で久しぶりに旅行に出かけようということになりました。

そこで私が選んだ旅先は京都府京丹後市の間人(たいざ)と呼ばれる温泉街。

この地域は新鮮な海の幸を味わうことができ、特に蟹の季節にはなかなか予約が取れない人気のお宿があります。

前々から機会があれば行ってみたいと思っていた『間人温泉 炭平』は、客室全20室がすべてオーシャンビューというこの上ない立地でした。

このお宿には貸切温泉が全部で5つあり、予約なしでも空いていればご自由にどうぞというシステムも魅力を感じるポイントだったのです。

温泉好きの私たちは、最初はどれに入りたいかなどと言って、部屋にある情報などを見ながら検討していたのですが、1つ入ってみると隣はどんな雰囲気なのかと気になり、結局全制覇!!!

最後の方は、完全にコンプリート欲で入っていました(笑)

とはいえ、どれもこれも素敵な雰囲気の貸切風呂で、大満足でした。

また、こちらのお宿には色々なところに客人を愉しませたいという心が感じられ、なんだか田舎に帰ったようなアットホームさを感じました。

大阪出身なので「田舎に帰る」みたいな経験はないんですけどね!!

例えばフロントにおでんがあったり…

我々が行ったのは8月のあたまですよ!!

おでんって!!と思わず突っ込みたくなりましたが、これがなんとも素敵な発想で、夜部屋のみしているとついつい食べたくなり、離れの部屋からフロントまでわざわざ取りに行ったのは言うまでもありません。

また、おでんの近くにはかき氷セットも発見!!

氷を入れ、ガリガリとまわして作るタイプの機械が置いてあり、なんだか懐かしく楽しい気持ちになりました。

おでんもかき氷ももちろんセルフ。

夜のフロントでスタッフがチェックしているわけでもなく、本当の意味での「ご自由にどうぞ」がそこにありました。

今の時代、あれやこれやとお気遣いいただきサービスが少し過剰なのでは?と思うこともあります。

でも、そのほうが客人が勝手に何かをするよりは目が行き届いており、色々と把握しておけるのかもしれません。

このお宿の「ご自由にどうぞ」というスタイルは、客人を信頼しているからこそできる素敵なおもてなしだと感じました。

次回は絶対蟹の季節を狙っていきます!!

夕食後に部屋のドアにかけられたてるてる坊主…

ほっこりいたしました!

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